緊 張。
舞台袖で、出番を待つ少女。
静かな横顔の奥で、
心臓だけが少し早く走っている。
あと数秒で、暗い袖から光の中へ。
緊張は、怖さだけじゃない。
夢に向かって、一歩を踏み出す
前の証なのかもしれない。
編集前記
舞台袖。
厚い黒幕の隙間から、白いスポットライトが細く差し込んでいる。
遠くで流れるピアノの音。
客席からは、かすかなざわめき。
少女はつま先を揃え、トウシューズのリボンをそっと握り直す。
舞台の床を踏む音がひとつ。
「次です」
その瞬間、胸の奥が大きく跳ねる。
幕の向こうには、まぶしい光。
少女は小さく息を吸い、静かに一歩を踏み出す。
その様子を捉えた。